桃太郎
昔むかし、お爺さんとお婆さんが住んでいました。お爺さんは山へしば刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。
お婆さんが洗濯をしていると、大きな桃が流れてきました。お婆さんがその桃を拾って帰りました。お婆さんが桃を切ろうとすると、桃が二つに割れて、中から大きな男の子が生まれました。
お爺さんはその子に桃太郎という名をつけました。
桃太郎は、だんだん大きくなって、たいそう強くなりました。
「桃太郎さん、桃太郎さん、あなたはどちらへおいでになりますか」犬が聞きました。「鬼が島へ、鬼退治に」「腰につけているものは何ですか」「これは、日本一のきびだんごだ」「一つください、おともをします」「それなら、やるからついてこい」
犬を家来にして行くと、猿が来ました。猿も、だんごをもらって、家来になりました。こんどは、きじが来ました。きじも、だんごをもらって家来になりました。
鬼が島へ着いてみると鬼どもは、鉄で作った門をしめて、城を守っています。桃太郎たちは、門を破って攻め込みました。
きじは、つっつき、猿はひっかき、犬はかみつきまわります。桃太郎は刀を抜いて、一番大きな鬼にむかって行きました。鬼どもは降参して、大事な宝物をだしました。
車につんだ宝物、犬がひきます、えんやらや。猿があと押す、えんやらや。きじが綱ひくえんやらや。
この解説が載っている箇所:桑水社(下宿) 森の巻 p.102、稲盛社(一ノ瀬・大府川) 北の巻 p.78-79、南開社(南戸綿) 南の巻 p.88
書き起こし・書き起こし(未校正)。文章は各箇所でほぼ同じ内容。細かな表記の違いは各屋台のページで確認できます。