はじめての方へ
このサイトは、静岡県遠州森町の祭りの屋台に刻まれた彫刻を、写真と解説で、一つずつ見ていくための記録です。
このサイトは、何のためのものですか
森町の祭りでは、町ごとの屋台が引き回されます。屋台には、神話や伝説、歴史上の物語などを題材にした彫刻(森では「彫り物」と呼びます)が、たくさん取りつけられています。
祭りの日には、屋台は動き、練り、にぎやかに見えます。けれども、一台一台の屋台や彫刻を、じっくり見る機会は多くありません。このサイトは、写真を入口に、「何が彫ってあるのか」「どうしてこれが彫ってあるのか」を知り、題材の物語、職人の技、町の人々の思いへと、興味を広げていくために作りました。
サイトのコンテンツは、“祭り愛好家”岩本雅志が、長年にわたり撮影した屋台の写真や、フィールドワークで集めた資料を基に著した3冊を原本としています(森の巻、北の巻、南の巻。屋台56台、彫刻写真916点)。本の記載を、出典の頁をつけて、そのまま載せています。本の刊行後も調査は続き、現在は60年以上にわたる記録になっています。これからは、著者の思い出や語りも、少しずつ加えていきます。
本サイトの制作や資料のとりまとめは、岩本雅志の家族が、本人の希望のもとに行っています。
「森の祭り」とは
本の記載によると、「森の祭り」とは、森町の三島神社を中心に行われる祭りの固有名詞です。森町には、このほかにも多くの祭りがあり、屋台が引き回されます。そこで、北部(天方・三倉)を北の巻、南部(飯田・園田・一宮)を南の巻としてまとめ、三冊で56台の屋台を扱っています。
「森の祭り」の開催日は、毎年「11月の最初の金曜・土曜・日曜」です(2026年は11月6日〜8日)。本が書かれた当時は、「11月1日〜3日」と記されています。
祭りの日程と神社を見る 地図を見る Googleマップで森町の場所を見る ↗
著者・岩本雅志の思い
本の「はじめに」に書かれた言葉を、そのまま紹介します。
「祭り」それは、地域という土壌が育ててきた文化の集大成されたものであり、それは、その土地に住む人々の永年にわたって培ってきた心意気が形として現われ出たものであるといえる。
岩本雅志『遠州森の祭り「屋台物語」』はじめに(平成3年10月)
この「森の祭り」という伝統文化を代々正しく受け継ぎ、さらに盛んにしていくために、書物等の形にまとめ、残しておく必要があると考え二十数年間写真を中心に資料を集めてきた。
同 はじめに
森の祭りでは、屋台を見るのもいい、屋台を引くのもいい、練りに入ればさらにいい。しかし、一台一台の屋台をすみからすみまでじっくりと見てみるのもまた楽しいものである。屋台彫刻(森では「彫り物」と呼ぶ)一枚一枚を「どんな彫刻か」「何が彫ってあるのか」「どうしてこれが彫ってあるのか」等と見ていくのもおもしろい。そうしているうちに、彫刻師たちの心意気が伝わってくるし、屋台づくりに係わった腕自慢の職人さんたちの心も伝わってくる。
同 はじめに
読んで下さった方が自分の口から子供さんやお孫さんにわかるように話して下されば大変うれしい。それが「森の祭り」という「私たちの財産」を大切に受け継いでくれる人間を増やすことにつながると思うからである。
同 はじめに
「祭りは地域社会のビタミン」であり、「ふるさとの心の核」であるともいえると思う。
岩本雅志『遠州森町の祭り 屋台物語』<南の巻>はじめに(平成6年10月)
このサイトの歩き方
- 屋台をめぐる まず、屋台の全景を見ます。56台あります。
- 題材からめぐる 十二支、七福神、八俣の大蛇…。同じ題材の彫刻を、屋台をまたいで見比べます(22題材)。
- 屋台の見かた 彫刻のある場所(欄間、脇障子、木鼻…)を、図で確かめます。
- 地図 屋台の車庫の位置や、地区の地図を見ます。
- 思い出・語り 調査の思い出を、少しずつ載せています(0件)。
表示について(お読みになる前に)
- 出典:解説や情報には、本の巻と頁を示しています。本の文章は、書き起こしです(未校正のものがあります)。
- 写真:「本のスキャン(仮)」と書かれた写真は、本の紙面(白黒)を使っています。実際の写真が見つかり次第、順次差し替え、昔と今の写真を並べて残していきます。
- 確認:内容の確認が済んでいない項目には、「調査中」の印が付いています。確認できたものから、「確認済み」にしていきます。
- 英語版:準備ができたものから、順に公開します。