金太郎 (右欄間)
昔、相模の国(今の神奈川県)の足柄山の山奥に金太郎という子供と母親の山姥(やまうば)が住んでいました。金太郎は、赤ん坊の時から大変な力持ちで、9歳ぐらいになると、相撲で、大人も投げ飛ばすぐらいになりました。
金太郎は、ひまさえあれば、まさかりで大木を切り倒しては遊んでいました。ある時、大きな熊がいきなり金太郎にとびかかってきました。まさかりを投げ出した金太郎は熊にしがみつくが早いか熊を地面に投げつけました。それからは、森の動物たちを家来にし、毎日仲良く一緒に相撲を取ったりして遊びました。またある時は大木を押し倒して、谷へ橋をかけたりもしました。
たまたまこの様子を見た源頼光(みなもとのらいこう)の家来、碓氷貞光(うすいのさだみつ)が、武士になりたいという金太郎をつれて都に上ります。金太郎がいざ出発するという時には、山の動物たちはみんな出て来て別れを惜しみました。
都へ連れてこられた金太郎を見た頼光は大喜びで、「なるほど、強そうな子供だ。みっちりと仕込んでやろう。それにしても、金太郎という名前はおかしい。父親が坂田という名字だったというならば坂田金時(公時)(さかたのきんとき)と名乗るがよい。」といいました。
頼光の家来になった金時(公時)は一生懸命に腕をみがき、やがて立派な武士になり、渡辺綱・卜部季武・碓井貞光といっしょに「四天王」といわれるようになりました。
本のスキャン(仮)p.87
金太郎(母に別れをつげる金太郎) 調査中本のスキャン(仮)p.87
金太郎(熊と相撲をとる金太郎) 調査中右欄間の別カットと推定(要確認)
出典:屋台物語 南の巻 p.87(書き起こし・書き起こし(未校正))