七福神③毘沙門天 (御簾脇、右)
インドで「須弥山(しゅみせん)」(仏教の中で、世界の中心にそびえたつという山のこと、または寺院で仏像を安置する壇)を守る四天王の一人で別の名を「多聞天(たもんてん)」とも言い、北の守護神とされています。
姿は、左手に仏塔を持ち、右手には鉾を持って邪鬼を踏み付けています。
このように仏法を守る武神として、初めは国を守るためや、戦に勝つために祀られていましたが、次第に、福徳増進の目的でも祀られるようになり、七福神の中に組み入れられるようになったと言われています。
出典:屋台物語 南の巻 p.95(書き起こし・書き起こし(未校正))
七福神④福禄寿 (御簾脇、左)
中国の宋の時代に、南北星の化身としてこの世に現われたという道士(道教の神様、仙人)であると言われています。
背が低く、頭が長く美しい髭を蓄えていて、常に経巻を結びつけた杖を持ち、多く鶴を従えています。
年は数千歳で長寿をつかさどるおめでたい神として七福神の中に入ってきたものと思われます。
出典:屋台物語 南の巻 p.95(書き起こし・書き起こし(未校正))
龍・虎 (左右脇障子)
中国の昔の書物に「龍は雲を呼び、虎は風を起こす」「雲は龍に従い、風は虎に従う」などという言葉があるそうですが、「龍」と「虎」の組合せについては、特に物語がある訳ではありません。
ただ、龍も虎も、ともに特別すぐれた強い力をもったものとしてこの二つを対にして画にしたものではないかと思われます。
そこで、特別に強いものどうしの対決を表す「龍虎の争い」などという言葉もできてきたというわけです。
虎はよく恐ろしいものの代表とされます。しかし、「悪い政治は、虎よりも恐い」という言葉もあるそうです。
出典:屋台物語 南の巻 p.96(書き起こし・書き起こし(未校正))
獏(ばく) (木鼻)
動物園にいる「ばく」ではなく、昔、中国で考えだされた、人間の悪い夢を食べてくれるという想像上の動物のことです。形は、頭が小さく、熊に似ているほか、鼻は象、目は犀(さい)、尾は牛、脚は虎に似ていて、身体には、白と黒の毛がまだらに生えていると言われています。また、その毛皮を敷いて寝ると、邪気(人に害を与えるもの、縁起の悪いすべてのもの)を避けることができるともいわれています。
昔、日本の朝廷では、正月にお年玉として家来の役人に「宝船」の画を与えたそうで、その宝船の帆には「獏」という字が書いてあったということです。
出典:屋台物語 南の巻 p.96(書き起こし・書き起こし(未校正))
十二支・松に鷹・松に鶴ほか (支輪・照障子・木鼻・蒔絵)
(P136参照)
出典:屋台物語 南の巻 p.97-98(書き起こし・書き起こし(未校正))