大国主命(オオクニヌシノミコト) (左御簾脇)
オオクニヌシノミコトは、出雲大社の主祭神として、また、出雲神話の主人公として有名な神様です。神話の中で特に有名なのは、鰐鮫(わにざめ)に毛をむしり取られた白兎を助けた「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」の話しでしょう。
また、別名をたくさん持っていることでも知られています。大穴牟遅命(オオナムチノミコト)・大己貴命(オオナムチノミコト)・葦原色許男神(アシワラシコオノカミ)・八千戈神(ヤチホコノカミ)・宇都志国玉神(ウツシクニタマノカミ)・大物主命(オオモノヌシノミコト)などです。「大国主」とは、大国を治める大王という意味、「大穴牟遅」「大己貴」は、大名(おおな)持ちで、功績が多く有名な、という意味、「葦原色許男」は、日本本土を治める強くて偉い人という意味、「八千戈」というのはたくさんの戈を持つことで武力の強いという意味、「宇都志国玉」とは、現国御魂(うつしくにみたま)で現在の国の守り神という意だといいます。
須佐之男命の子供、あるいは六世の孫とも七世の孫ともいわれ、大変な美男であり、女性関係も非常に多く、八上比売(やがみひめ)・須勢理比売(すせりひめ)・多紀理比売(たぎりひめ)など多くの女神との結婚をしています。したがって、生まれた子供も男女合わせて180人に余るといわれています。
国内平定・国土経営修理・天下巡行・農業や国土の保護・まじないや医薬の法の制定・医薬や温泉の神などとされています。その外にも交通安全・商売繁盛・厄除け開運、さらには、縁結び・安産子育てなどにまでご利益は広がっています。
「大国主命」といえば、その字の読み方が似ていることから、台所・竈(かまど)の神の「大黒様」と混じり合い、一つになって、いつのまにか七福神の一人として大きな袋をかつぎ、右手に打出の小槌を持ち米俵に乗っている姿の方がポピュラーなってしまったといえるでしょう。
本のスキャン(仮)p.127
大国主命(白兎と大国主命) 調査中見出し「大国主命(左御簾脇)」本のスキャン(仮)p.127
七福神(正面欄間) 調査中キャプション「七福神……向かって左から恵比寿・弁天・布袋・毘沙門・寿老人・福禄寿・大黒」と読める(一部判読不能)
出典:屋台物語 南の巻 p.127(書き起こし・書き起こし(未校正))