龍 (御簾脇、左右)
昔、中国で考えだされた想像上の縁起のいい、おめでたい生きものです。
地上、空中、水中どこにでも住み、雲や雨を思いのまま支配する力を持っているといわれています。龍が現われる時には必ず、国家におめでたいことが起こるといわれ、その時は、お祝いをし、お祭りをし年号を改めるとされています。
角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼、うなじは蛇、腹は「みづち」、鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似ているともいわれ、喉もとには、一尺(約30cm)四方くらいの逆さに生えた鱗があり、ここに触れると凄まじい勢いで怒りだし、触れた者を生かしてはおかないということです。「逆鱗に触れる」という言葉はここから生まれたものです。
玉を愛し、燕の肉を好むと言い、鉄、むかで、笹の葉、五色の糸が大嫌いであるとも言います。
一口に「龍」といっても、その種類はいくつにも分かれていて、その分け方にも色々な説があります。鱗のあるものを「蛟龍」、翼のあるものを「応龍」、角のあるものを「蚪龍」、などと形によって名前が違うという説があるかと思えば、「蛟」が千年たつと「龍」になり「龍」が五百年たつと「角龍」と化し、さらに千年たつと「応龍」となるとか、年とともにその色が黄色になっていくなどと年令に応じて呼び名が変わるという説などもあります。また、中国では、指の爪の数によってその位が決まっているとも言われているということです。
龍は、おめでたい動物ということで、「昇り龍」・「下り龍」などと、森町の「武家凧」の絵にもよく描かれています。
本のスキャン(仮)p.91
下り龍 調査中見出し「龍(御簾脇・左右)」。写真は頁左の左本のスキャン(仮)p.91
昇り龍 調査中写真は頁左の右
出典:屋台物語 北の巻 p.91-92(書き起こし・書き起こし(未校正))