屋台に刻まれた物語English

題材からめぐる

鯉の滝昇り

本の参照頁:森 p.109

鯉の滝昇り

中国を流れる黄河の上流に「龍門」という場所がありました。そこは急流の中でも特に流れが激しく、滝のようになっていました。いろいろな魚が、なんとかしてそこを上流に上ろうとするけれど、強い水の勢いに負けてどれも上ることはできません。

魚の中で一番元気がよいという「鯉」でさえもほとんど上ることができません。それでも、もし上りきれる鯉があったなら、その鯉はたちまち「龍」になって天に昇ることができるといわれています。

これは、人々が、困難に打ち勝って立身出世できるということを表したものであるし、また、この言い伝えからできたのが、「登龍門」という言葉です。この言葉は自分の立身出世の願いをかなえるために、どうしてもさけられないたいへんな「難関(困難)」を意味しているものです。

この画は、人々の立身出世を祈るとともに、町内の子供たちが「鯉」のように元気に育ってほしいという願いがこめられているものと思われます。

なお、この「鯉の滝昇り」は、森町の「武家だこ」にもよく描かれているものです。

この解説が載っている箇所:沿海社(川原町) 森の巻 p.109、共盛社(三倉) 北の巻 p.70-71、梶盛社(梶ケ谷) 南の巻 p.107

書き起こし・書き起こし(未校正)。文章は各箇所でほぼ同じ内容。細かな表記の違いは各屋台のページで確認できます。

この題材の彫刻(3台・6点)

沿海社 川原町

共盛社 三倉

梶盛社 梶ケ谷